1. 病院で「変形性股関節症」「臼蓋形成不全」と言われたら
股関節が痛くて病院へ行くと、「変形性股関節症ですね」「臼蓋形成不全があります」と言われた。そんな経験をお持ちの方は、少なくないと思います。
臼蓋形成不全とは、骨盤側の受け皿(臼蓋)が浅く、大腿骨の頭を十分に覆えていない状態、つまり骨の形のことです。一方、変形性股関節症は、関節の軟骨がすり減るなどして起きる病気で、臼蓋形成不全が背景にあることがあります。受け皿が浅いと、同じ体重を狭い面積で受け止めることになり、関節や周囲の筋肉に負担が集中しやすくなると考えられています。
では、その痛みは、いったいどこから来ているのでしょうか。
2. 痛みの発生源は、軟骨だけではない
軟骨そのものには痛みを感じるセンサーがないとされています。痛みには、滑膜や関節包、軟骨下の骨など、神経の分布している組織が関わると考えられています。ただ、筋肉の緊張や動いたときの力のかかり方は、画像には写りにくいものです。画像と、実際の動きの両方を見ていくことが大切だと考えています。
3. 脚が開きにくい背景と、体重のかけ方の話
太ももの骨(大腿骨)の首の部分が、下半身の軸に対してどれくらい前方へねじれているかを示す角度を前捻角といい、臼蓋形成不全では、この前捻が強い方も少なくありません。前捻が強いと、股関節を内に捻る内旋の可動域が大きく、外側へ捻る、外旋の可動域が小さくなる傾向があり、内股で歩くような動き方が見られる方もいます。
脚を横へ開く動きには外転と外旋も伴うため、足を外へ開きにくさにつながる場合があると考えられます。また、股関節の病変では外転も制限されやすいとされ、脚を横へ開く動きは、徐々に出しにくくなっていくことがあります。
加えて、立って体重をかけるときは、骨盤を足の真上に乗せる必要があります。骨盤が荷重する側へ外方にシフトするほど、股関節は相対的に内転位になり、適合の良い位置から離れた状態で荷重しやすくなると考えられます。歩行の解析でも、股関節の伸びが減り、内転が増えることが報告されています。
4. 股関節と腰の関係(ヒップスパインシンドローム)
股関節と腰椎の病気が併存し、症状が重なり合う状態は、ヒップスパインシンドロームと呼ばれています。股関節の可動域が減ると、その分を腰が代償して動くようになり、腰痛につながることがあります。逆に、腰の動きが減ると、股関節への負担が増えることも報告されています。どちらか一方に症状が出たときは、放っておかずに早めに評価することが、両方を守るために大切だと当院では考えています。
まとめ
軟骨のすり減りだけが、直ちに痛みを引き起こすわけではありません。一方で、股関節にかかる負担の積み重ねが多いほど、軟骨のすり減りが進みやすいという報告もあります。そこで、関節周囲の動きやすさや、関節の連動を整えて、負担のかかり方を変えていくことは、徒手療法や運動で現実的に目指せると考えています。
もちろん、関節のすり減りが進めば、手術も選択肢になります。手術が担うのは傷んだ関節の構造で、術後も、関節周囲の環境や関節の連動の癖、筋力の低下や歩き方の癖が残ることがあると報告されています。そこを整えるのが徒手や運動の役割で、二択ではなく、両方が必要だというのが当院の考えです。手術の時期は医師とご相談のうえ、ご自身の股関節の動き方を確かめたい方は、お気軽にご相談ください。捉え方には様々なアプローチがあり、これは当院が重視している視点のひとつです。
整体院リザルト-RESULT-ひびきの院:北九州市若松区ひびきの北2-1 Legend113-805号 整体院リザルト-RESULT-小倉院:北九州市小倉北区大門2-3-18 ノースステイツ西小倉703号








