脊柱管狭窄症の手術について
これをお読みの皆様は
「狭窄症の手術をして逆に悪くなった!!良くならなかった!!」
と言う話を一度はどこかで耳にしたことがあるのではないでしょうか??
これを聞くと「手術はしない方が良い」と思ってしまうかもしれませんが、
一概にそうとは限りません。
このコラムでは、
- なぜ、手術をしても良くならなかったのか?
- 手術は本当にしない方がいいのか?
- 手術で良くなる人はどんな人なのか?
についてご説明していきたいと思います。
手術で良くならない理由
誤解を招かない為にも先にお伝えしておきます。
手術が失敗しているわけではありません!!
そして、手術で狭窄症はしっかり改善をしているんです!
でも、成功しているのに良くならなかったと言う人が多いのはなぜ??と思いますよね?
それは、脊柱管狭窄症のほとんどが『腰痛』や『坐骨神経痛』『痺れ』を引き起こしている犯人ではないからです!!
脊柱管狭窄症で改善される症状は主に以下の通りです。
- 間欠性跛行(長時間歩く足腰がだるくなる・きつくなる)
- 運動麻痺(足に力が入らない)
- 膀胱直腸障害(排尿や排便のコントロールが効かない)
- 常に足が痺れている
上記に、腰痛や坐骨神経痛のような『痛み』は含まれていないんです。
しかし、病院では『腰痛』や『坐骨神経痛』は狭窄症が原因ですと告げられますので、
手術をすれば、良くなると願ってしまいますよね!!
これが、手術をしても良くならい本当の理由になります。
つまりは、手術で良くなる症状に『痛み』は含まれていないと言うことです。
結局、手術はしない方が良いのか?
一番大切な考え方は、『手術で改善する可能性のある症状なのか?』です。
先ほど、記載しましたように、狭窄症の手術で改善する可能性が高いのは以下の症状です。
- 間欠性跛行(長時間歩く足腰がだるくなる・きつくなる)
- 運動麻痺(足に力が入らない)
- 膀胱直腸障害(排尿や排便のコントロールが効かない)
- 常に足が痺れている
逆を言えば、上記以外の改善はあまり報告がありません。また、痺れに関しては狭窄症の程度によっては改善しないケースも多く報告されています。
そして、上記の症状がある方は早期に手術をすることを個人的には”おすすめ”いたします。
上記の症状が長引けば長引く程、症状は憎悪くしていき手術しても思うような結果がより得られない可能性があります。
まとめ
脊柱管狭窄症の手術でお悩み方は以下の内容を考慮して選択をしてみてください。
- 腰痛や坐骨神経痛は狭窄症が原因でないことがほとんどなので手術で改善する可能性は低い
- 常に痺れる人や、足に力が入らない人、長時間歩くと両足がきつくてたまらない人は、手術で改善する可能性は高い
- 手術で症状が改善しなかったのは手術が失敗したわけではなく、症状の原因が”狭窄”では無かったと言うこと。
あくまでも、個人的な意見となりますので、しっかりと主治医と相談してご納得の行く選択肢となることを願っております。
また、手術っていわれらけど本当によくなるのかが不安な方は気軽にお問い合わせくださいませ。