なぜ、各病院で診断名が異なってしまうのか??
当院へ来院されている患者様から多く診断名に関してのご質問を頂くことがあります。
『先生、A病院では”椎間板ヘルニア”と言われてB病院では”脊柱管狭窄症”と違う診断をされました。』
腰痛や坐骨神経痛の患者様はこの二つで診断されるケースが多いかと思います。
まずは、椎間板ヘルニアと脊柱管狭窄症について説明します。
椎間板ヘルニア
背骨と背骨の間にあるクッションの役目をしている椎間板の一部が出てきて神経を圧迫して症状が出ます。
脊柱管狭窄症
脊髄の神経が通るトンネル(脊柱管)が変形した背骨や椎間板、靭帯などの組織によって神経が圧迫されている状態を指します。
病名と症状名の違い
??? 難しいですよね・・汗
医学的診断には二つの種類があります。
『病名』と『症状名』です。
椎間板ヘルニアは『病名』です。
腰痛や坐骨神経痛、脊柱管狭窄症、腰椎滑り症などの”痛”や”症”がつくものは『症状名』になります。
先ほどのA病院では”椎間板ヘルニア”、B病院では”脊柱管狭窄症”と診断名が異なったのは、
椎間板ヘルニアと言う病名で、そのヘルニアによって脊柱管が圧迫されている状態なので”脊柱管狭窄症”と言う症状名がついたのです。
つまり、医師が診断を間違っているわけではなく、病名で診断したか、症状名で診断したかの違いだけなんです。
丁寧な医師は2つとも記載してくれます。ただ、二つもあると患者は不安になるので気を遣って1つの診断名に絞る医師もいらっしゃいます。
どちらにしても、診断名についてはしっかりと医師の口から説明をしてほしいものですね。
病院で診断名が異なった際は、是非ご参考にされてください。