年齢を重ねるにつれて、なんとなく身体が思うように動かなくなったり、疲れやすくなったりした経験はありませんか？実はこれらは、加齢に伴う心身機能の衰弱を表す「フレイル」、「サルコペニア」、「ロコモ」と呼ばれるサインかもしれません。

1. フレイル：心身全体の虚弱状態
フレイルは、握力低下、歩行速度低下、疲労感、身体活動量の低下、低栄養などの5つの項目のうち3つ以上を満たすと診断されます。まるで心身全体のバッテリーが弱まっていくような状態です。
2. サルコペニア：筋肉量の減少と筋力低下
サルコペニアは、筋肉量が減少し、筋力や筋持久力が低下した状態です。階段昇降や立ち上がりが困難になったり、歩行速度が遅くなったりするなど、日常生活に支障をきたす可能性があります。
3. ロコモ：運動機能の低下による移動障害
ロコモは、ロコモティブシンドロームの略で、骨粗鬆症、関節炎、変形性脊椎症などの運動器障害によって、歩行速度や階段昇降能力などの移動機能が低下した状態です。

これらの3つの状態は密接に関係しており、フレイルになるとサルコペニアになりやすくなり、サルコペニアはロコモの原因の一つとなります。