「レントゲンで異常なし」「MRIでも原因がわからない」──それでも続く腰の痛み。そんなとき、見落とされやすい原因が“神経の癒着”です。今回は、この癒着が腰痛にどう関与するのかを、理学療法士の視点からわかりやすく解説します。

神経の癒着ってなに？どうして腰痛につながるのか
神経の癒着とは、本来自由に動くべき神経が、筋膜や内臓、結合組織などとくっついてしまう状態です。この状態では神経が引っ張られたり圧迫されて、ピリッとした痛みやしびれが起こります。

腰まわりでは、坐骨神経・大腿神経・肋間神経などが癒着の影響を受けやすく、動作時に「重だるさ」「違和感」が生じます。

長時間座りっぱなしの仕事や運転

冷えやすい気候

手術や外傷の既往

などが、神経癒着の原因となりやすい傾向にあります。たとえ腰に直接の異常がなくても、**腰を通る神経の“通り道”**でトラブルが起きていれば、痛みは出てしまうのです。

当院では、以下のような施術を通して神経癒着へのアプローチを行っています。

皮膚や筋膜の滑走性チェックとリリース

内臓の動きを使った神経経路の解放

呼吸に連動した骨盤・背骨の調整

これにより、「神経が自然に動ける環境」を整えて、慢性的な痛みの改善を目指します。

まとめ
腰が痛いのに検査では異常なし。そんなときこそ、「神経の癒着」が隠れた原因かもしれません。北九州で腰痛に悩む方に知っていただきたいのは、原因は“腰”だけにあるとは限らないということです。

つらい腰痛の本当の原因、一緒に見つけてみませんか？